しばらく前から、幼児教室に通ってます。といっても、やれ幼稚園受験だ右脳開発だというヤツではなく、大変のんびりとしたお教室。先月、新学期に向けて体験レッスンにいらしたおかあさんが、
「ここの授業ってほとんど児童館みたいなんですね。わざわざお金払って来るのもどうなのかしら・・・」
と仰ってましたが、いやはや実にその通りなんでございます。ボール遊びして、平均台で遊んで、クレヨンで遊んで、シールで遊んで、おやつ食べて、最後に軽くお歌の手遊びして。確かに、近所にこういうことをやってくれる児童館があるのならば、断然そっちの方が安上がりでございましょう。
しかし、私たちの住む自治体は、なかなかそういう訳には参りませんのですよ。
児童館自体は、確かにあるんです。それも、全国の自治体から視察がひっきりなしに来る様な立派なのが。ただし、それなりの面積がある行政区分内に、たったの2つだけ。おまけに、駅からも遠いしバス便も全然無い不便な住宅街のど真ん中なので、子乗せ自転車を持たぬ人間はそうそう訪問出来ません(それこそ、取材時によく書かれる「ゆったりとしたスペース」ってのは・・・単に来館者が限られているからじゃなかろうか)。おまけに、私の場合、たとえ子乗せ自転車を無理して導入したとしても、歩道の幅が殆ど無いような、車通りの多い産業道路を延々使わなければならないため、物凄く危険なんですわ。単体のハードそのものはえらく立派なんですが、何せアクセスがあまりにも悪い施設なので、本当はあまり使いたくない、と。それでも、住民税を多大に投下してるんだろうなあという認識の下、しばらくは頑張って通ったんですが。とても気力体力が続かず、行き帰りの道程が却ってストレスになるため、半年もしないうちに諦めました。
で、幼児教室。こっちは、住宅街を駅方向に10分も歩けば楽々到着すると言う距離なんです。むん子の手を引いて歩かせても20分見ておけば大丈夫なので、“通う”という事に対するストレスが無いんですね。内容も上記のようなのんびりぶりですし、これはいいんじゃないかいな、と。
確かに授業料はかかるんですが、0歳児コースでは毎月布製のおもちゃをお土産に貰いましたし、この春からの1歳児コースでは(そう、むん子は5月産まれなので、“4月1日満1歳”という事で1歳児コースなのです)毎月“しゅくだいちょう”という名の塗り絵絵本を貰えるそうで。「無料だから、税金払ってるんだから」と無理して危険なルート通って児童館に通うより、こっちの方が色んな意味で親も子も楽しいんじゃないかな?という事になり、幼児教室通いをしている今日この頃なんですね(これに限らず、うちの自治体って、『便利はお金で買って下さいね』な処があまりに多くて参るのよ・・・)。
で、長々と「0歳児時代からお教室通い」の言い訳をしつつ(うはは)、本題。
前述の通り、お教室では結構色々な教材をくれるんですが。今週の新学年初回授業で貰ってきたのが、クレヨンと糊とはさみ。最近お絵かきブームのむん子のために、そろそろクレヨンの一つも買ってやろうと(もうすぐ2歳になろうと言うのに、まだ買ってなかったのか!)思っていたんですが、なーんだ教材でくれるんだ得した得した買わなくてよかったー、などと思っておりましたらば。先生がニコヤカに曰く、
「バラバラになるといけませんからねー、ちゃんとクレヨン1本1本にも糊の蓋にも名前付けをしてくださいねー」
おお!おお!ついに来たか「ひとつひとつになまえつけ」地獄!
そして、これらの教材を“自分で”持ってくるためのバッグも必要なんだとかで・・・ああ、実は幼児教室って、「幼児」の教室というよりは、幼児ハハのための準備校なのかも知れないわっ、と認識を新たにした私なのでございました。うむ、ここでしっかり慣らしておけば、幼稚園入園準備も怖くないかも!<って、どこまで怖がってるんだよ私。
という訳で、今夜からしばらく布と戯れる予定でございます。ある意味ワクワクしちゃうな、一体どんな恐ろしい物体がうちのミシンからつむぎ出される事やら・・・そして、きっとむん子は「これ持って」とハハがバッグを差し出すなり「やだ!」と明朗に叫んでくれるんだろうなあ。とほほ。