ちょっと期待してたんですが、『女系家族』の最終回。なんかこう、橋爪功(妙に台詞回しが舌足らずだったのは、あれは演出?体調不良とかじゃないよねえ、頼むよヅメさん!)の怪演だけがヤマトヨっぽくて、どうにも食い足りない終わり方でございました。文乃(米倉涼子)にやたらと「ご自分の価値観」を連呼させていたのが何よりも興冷め。しかも、3姉妹がそれぞれに改心したかのようなエンディングを付けるに至っては、何をかいわんや・・・。
実は、7月の段階で「どうせ連ドラなんて見るヒマ無いんだから」と、とっとと原作本買って来てちゃっちゃと読んじゃったんですが。これがもう、実に実に面白くて!原作では最後まで文乃の本心は見て取れず、そこがまた何とも言えぬ余韻となっていたんですが。今回、最後の最後で米倉に思わせぶりなにやにや笑いをさせてしまったのは、もうこれは演出の咎としか言いようが無いだろうなあ。折角米倉なんだから悪女っぽく締めさせてやりたい、という方向性もあったんでしょうが。あれは非常に余計なシーンでございました。取り様によってどっちにも取れる、というのが、「ヒロインの癖によく判らない」文乃の魅力なのにねえ。
何はともあれ、このクールもあちこちで連ドラが終了している模様でございますな。『女系家族』のすぐ後に『今夜、ひとりのベッドで』でまたも瀬戸朝香が出ていたのにはちょっとびっくりしましたが。主演級同枠連投って結構珍しいので、「一体瀬戸さんに何が?」とあらぬことを勘繰ってしまいそうでございますが。ま、何にしても、作ってた方も見てた方も、3ヶ月ご苦労様でございました。