私って、つくづく「子供番組」への耐性が低いなあ、と思わざるを得ない昨今でございます。実は1歳半検診のとき、お約束どおり保健婦さんに
「テレビは1日どれくらい見せていますか?」
と尋ねられ、
「テレビは、えーと、大体週2〜3回かなあ・・・」
と答えて、軽く絶句されまして。
「お母さん、何かこう、テレビを見るのがアレとか・・・?」
と恐る恐る尋ねられたんですが、あの腰の引けた物腰って、もしかすると何か私のメンタル方面の問題を配慮した質問だったのかしら。
「別に、テレビを見せるのがいけないって訳じゃないんですよ。適度に見せる子供番組は、発達の助けにもなりますからね」
と、暗に「少しは見せた方がいいんじゃないの」的な意味合いを忍ばせたコメントを戴いて、すごすご帰宅した私たち。
いやしかし、私は完全なテレビ大好き人間でございます。それに、別段「コドモとテレビの関係」について深く考えている訳でもございません。ただ、「面白くない番組や嫌いなタレントが画面に映っている事に対する耐性が低すぎる」だけの話であって。単純に、子供番組を見ていると私が苛々して消したくなる、というコトなんでございますよ。ああ、何て大人気ないオヤなんでしょう私ったら。
でもね、本当に、何だか奇妙なんですよ「子供番組」。例えば、今日放送された番組のひとつ、「実りの森のなかまたち」(サイト探してたらどうやらフランス製作らしい事が判ったんだけど・・・でも、この内容をまんま放送しちゃうってのはやっぱり某国営放送のアレだと思うので、記述続行)。本日の内容は、ママと遊びに来ていた子象のポワールが迷子になって、渡り鳥のラディがその鳴き声を聞きつけて慌ててホタルさんに助けを求め、ホタルさんの明かりを頼りに何とかママと再会を果たす、というお話。これがねえ、コドモが迷子になってるのに全然緊張感のない母親でなあ。息子が「もうママには会えないんだー」とワンワン泣いてるっちうのに、
「あらポワール、こんな遅くまで何処に行っていたの?もう暗くなっているじゃない」
だのと抜かした挙句に、今日はもう疲れたからここでお泊りしましょ、と。で、ラディがホタルさんに「明かりを消して」と頼んで、めでたしめでたし・・・という段取りだったんですけどもね。おい!コドモ探せよ!っていうかそもそも居ないのに気づけよ!寝るなよ!世話になった鳥やら蛍やらに礼の一つも言え!そしてコドモに言わせろ!と、何だかとってもダメな処で血圧上がっちゃう私。嗚呼、なんて損な性格なんでしょう。
私の“これはダメ”な部分って、他所から見たら絶対に些細でどうだっていい部分だろうと思うんですが(他にも、「歌のお兄さんのぶりっ子笑顔が許せない」とか、「出演者の女の子が時折ふっと気を抜いて物凄く空虚な顔してるのが気になって仕方が無い」とか、「おっさんの声が微妙に耳障り」とか)、一度そういう点が気になりだしちゃうと、どうしても積極的にテレビを点ける気に成らないんですよね。で、面倒なのでついついおままごと一人遊びや絵本に逃げちゃう、と。
普通、「テレビを子供に見せ過ぎる害悪」の要点は、「色んな点で親が楽なのでついつい・・・」というポイントに集約されるんだと思うんですが。私の場合は単に、「見せない方が親の精神衛生上楽なのでついつい見せない」という話な訳で、結局根本に立ち戻ると、「親が楽したい」という部分では、「テレビ見せちゃう派」に決して負けてなかったりするような気が。い、いかんいかん。もうちょっと真面目にコソダテせんと・・・反省。