一つ、簡単に言い訳めいた事を。
前回の日記で、むん子があまりにも良く食べて食べて、という話を書きました。それが、お子さんの少食に悩む方々から見れば、ある種自慢めいているようにも見える・・・、という事に対して、私の配慮が足りなかった事をお詫びさせて下さい。日々食事に苦労されておいでの方々にとっては、いくら個的な差とは言っても、流石に噴飯ものだった事でしょう。
くだくだしい言い訳をさせて頂ければ。私は私で、「お友達と遊ぶ事にあまり興奮を見せず、食事の方に集中してしまう社会性の乏しさ」や、「小児肥満」など、実はそれなりに深刻に困っているのです。祖父母に甘やかされ放題という環境や、母親(私自身)がたいそう太りやすい体質という事も含めて、「どんな状況でもよく食べる」という事は私の中では決してポジティブな話ではありません。それを、独りで考えているとついつい陰鬱になってしまうのを防ぐためにも、「むん子喰い過ぎ!とほほ・・・」と敢えて軽めの調子で日記に綴って発散しているのが、いわゆる“むん子大食いネタ”なのです。
長らく不妊だった私が出産する幸いを得た折、このサイトを再開するかどうか、とても悩みました。「不妊だったけど子供が出来たのよ」と言えば、引っ掛かりの無い方には「ふーんそうなの」で済む事かも知れませんが。密かに「この人も同じ境遇なんだ」と思って読みに来て下さっていた方の気持ちは、どれだけ傷つくか。
「苦労したけど私も子供を持てたわ!あなたも頑張ってね!」
という明るい言葉に幾度も血反吐を吐く思いをしてきた私にとっては、“誰が読んでくれているか判らないWeb日記”で“誰かを、自分が傷ついたのと同じ位深く深く傷つけてしまう事”がとても怖かった訳です。
でも、だからといって、むん子が産まれた事を隠すのもヘン。そして、「いっそサイトを閉じて別人に成り代わる」という選択肢も、(一時期試してはみたものの)愛着あるハンドルネームを捨てる事が出来ず、結局尻すぼみになってしまいまして。で、散々考えた結果、「最後にはここは私のサイトであるのだから」と腹を括って、育児日記的な側面も含めた格好でのサイト再開を決めたのです。
なので、こうして覚悟を決めてリスタートしたからには、勿論ご不快の声にはきちんと耳を寄せさせて頂きつつも、やっぱり私は私の形で書いていくしかない、と考えています。配慮不足にはお詫びを申し上げるしかありませんが、それでもこれからもここには「むん子大食いネタ」は(彼女の過食がやまない限り)書き続けていく事になるでしょう。そして、衆目に触れる場所であまりに深刻になる事を好まない私は、それなりにシリアスな話でも諧謔めかして記述をし、いわゆる「良識派」をもって任ずる方々の眉をひそめさせる事もあるかと思います。が、これが私のかたち、としてしまうより他無いのだろう、とも考えているのが、今の状況なのです。もしかすると、居直りに聞こえてしまうかも知れませんが・・・ご寛如を頂ければ、と思います。