つい先日、「むん子が良く食べる、という事は私にとっては決して諸手を挙げて歓迎すべき事象とは言い切れない」などとぐだぐだしい事を書いたばかりではあるのですが。本日たまたま同じ位の年齢の子を持つ方とお話をしていて、しばし瞑目反省した私でございます。
彼女曰く、「逃げたり嫌がったり面倒くさがったりするコドモを取り押さえつつ何とか食事をさせるのに大体平均1時間かかるとして、作成時間も含めると下手すりゃ一日に5時間近くも食事絡みで使ってる事になる訳でしょう?何だかもう、起きてご飯食べさせて買い物に行ってご飯食べさせて、昼寝の間に夕食作ってまた食べさせて、一日中“食事”に振り回されている気分だわ」と。
我が家の場合、むん子平均食事時間はほぼ15分から20分。膳に付かせて手を拭いて、食べ始めて食べ終えて、食後の歯磨きを終えるまでで、30分以上かかることはほとんどありません(ちなみに、噛んでる事はちゃんと噛んでます。脇目も振らずに一心不乱に食べるんで、時間がかからない・・・)。おまけに、彼女にあまり好き嫌いが無いのをいい事に、最近支度もどんどん手抜きモードになってきてまして。多分、私が標準的な1日のサイクルの中で“食事”に費やしているのは、せいぜい3時間強と言った処でしょうか。うーん、この2時間の差は大きいよな。すみません、確かに私はちょっと恵まれてるかも知れない・・・と、軽くうな垂れたことでございました。
いやしかし。しかし。
ま、物事にはなべて裏と表とがあります訳でして。ええ。
そんなこんなの話をしながら、「たまにはいいわよねえ外食も」と、とあるカジュアルなレストランに入り、ランチを共にする事になった私たち。1歳半を越えた彼女の息子ちゃんは、彼女の言葉どおり、実にのんびりとしたお食事っぷりでございまして。「食べる?」と口元に持って来られたリゾットを「うーんいらない」とばかりに押しのけ、持参の小さな布絵本を手繰ったり紙ナプキンをいじったりと至ってマイペース。その合間を見ては時折母親が無理矢理口にねじ込むたべものを、もぐもぐもぐもぐといつまでも咀嚼し続け、「いいかげんこっくんしなさい!」と叱られてみたり。あれは多分、「次」をねじ込まれないためにいつまでも口の中に入れてるんでしょうねえ。
一方のむん子は、もう言うも恥ずかし語るもくどし。前菜についてきたオムレツとトマトのサラダを自らフォーク振り回してばくばくと食べ、返す刀でメインのリゾットを3分の1皿近くも「食べるー、それもっと食べるー」と私から奪い取り、ブッフェ形式食べ放題の薄焼きピザ(の周囲部分)を両手に握り締めてぼりぼり食べて・・・そして、ものの30分でしっかり満腹して飽きました。うん、普段はもう歯磨いてお水飲んで好きに遊んでるタイミングだもんね。そりゃ、所期の目的がしっかり達成されたら、後は飽きるよね。うん。うん。うん(涙)
息子ちゃんがこんな調子のまったりお食事ペースなので(しかもたいそう聞き分けの良い子)、彼女は外食してても比較的のんびりご飯が食べられるんですって。方や我が家は、我が家は・・・家族3人楽しい外食風景、というのはまだまだ遥かに遠い話のようでございます。やっぱりほら、コドモの食事があまりにちゃっちゃと済むってのも、それはそれで考えもんじゃなーい。ねえ。