昨日職場で、プチ会議のようなものがありまして。久しぶりに会った同僚のミナサマと懇談中、「子育てはどうお?」と定番のご質問が。早速、「ええもう最近夜泣きが」と一言垂れましたら、ここぞとばかりに身を乗り出して、「いかに夜泣きが大変か、そして自分がいかにしてそれに対処したか、家族がいかに非協力的であったか」をとうとうと語りだしたオバが1名居たとお思いになってくださいましな。やれ風呂に入ったら蹴られた場所に痣が出来ていたの(それって当たり前だと思っていた私も私だが。ええ、思わぬ所に痣やら引っかき傷やらが出来ていて、風呂に入ると始終あちこち痛いです)3歳過ぎても一切眠れぬ夜があっただのという経験談に始まり、それがナニゆえ引き起こされるかのレクチャー、対応策の懇切なご指導(どんな育児書にも書いてあるアレです、「新しい状況・環境に興奮して云々」「外遊びを必ずさせると疲れて眠る云々」)、そして冷淡な家族(ひらたくいえばご亭主)に対する憤懣及び心構え。
こういうオバの性質の悪さって、
「私の経験は絶対に後進に役立つ!」
と信じて疑ってない、という所なんですわな。
ところが。
そのオバ(仮にオバ2としましょう)がいかにも「私の言う事ぜひ参考にしてね!」と言わんばかりの充実した面持ちでトークを終えた時、すかさず別のオバが、きっぱりはっきりとこうぶちかましてくれちゃったんですわ。
「今現在疲れてる人を更に脅すような事、わざわざ言わなくってもねえ。対応なんて、今の若いお母さんは(すいません私若くないです)雑誌やらネットやらでいくらでも調べてるでしょうし、最近の若いだんなさんは(すいませんダンナもっと若くないです)育児に理解がある人も多いっていうし、ねえ?」
ぎゃー!アナタは読心術の持ち主ですかー!ぎゃー!
そのオバ(仮にオバ1としましょう)、オバ2とは昔からあまり反りが合わなかったんですが。私が仕事を休んだり減らしたりしている間に確執はさらに深まったようで、最近どうやら1と2の間でプチ派閥が出来ているらしいんですね。
私は、勤務がたったの週1回ということもあり、会社の人間関係にはほぼ参加していないんですが。まあ、以前よりオバ1との方が仕事のつながりもあるし、前述の通りどうしてもオバ2の思考の方向性についていけない部分もあって(ああいうお節介系「自分こそが人生の先達」タイプ、好きな人は好きなんだよね)、公的にはニュートラルながら心中はほんのりオバ1派、といったスタンスなんです。
しかし、外から見える立ち位置が「どちらにも属してませーん」なだけに、オバ2としてはどうやら私を取り込みたいらしく・・・多分、夜泣きに関する過剰なレクチャリングも、それ故の事だったのでしょう(絵に描いたような逆効果でしたが)。で、オバ2に思いっきり
「あら、でも、経験者の言う事って参考になるわよねえ、ねえ?」
と“ご指導のお礼”を強要されて凍る私。ここで
「ええまあ参考にさせていただきますわー、おっほっほ」
とニコヤカに言えれば人間関係上級者なのでしょうが、不幸にも私はただでさえ人付き合いの苦手な女。ましてや、内心「余計なお世話じゃ」と苦々しく思っておりました処に感謝を強いられている訳ですから、当然顔面も曖昧になってしまう訳で。するとまたしてもオバ1が、
あらー、役に立ったかどうだか判らないのにお礼言わされても困っちゃうわねー
ああ!止めて下さい私の心を読むのは!思わず「ハイ」と力強く頷いてしまう所だったではありませんか!
という訳で、思わぬところで私の子育てが派閥抗争に火をつけてしまった模様です。会議自体は、オバ1オバ2の反目に困っている統括上司が「まあまあまあそろそろお時間ですのでではではでは」と素晴らしいニホンノオヤジ話術を駆使(?)して適当に終わらせちゃったんですが・・・私が次に出勤する来週の月曜日までに、事態がどう推移しているか、楽しみなような恐ろしいような。っていうか、楽しんじゃいけません!<楽しみたいからこそ表面中立を保っている、とも言える<一番腹が黒い。うはは。