私の仕事の事でカッチンと来るような台詞を母に吐かれ、それでもぎりぎりと音がするような勢いで奥歯をかみ締め、耐えて受け流しました。なぜならば、その「仕事」のために、週に一度無償でむん子を預かってもらっているからであります。ま、平たく言えば、母はそろそろむん子を預かるのが面倒くさくなったので私を辞めさせたがっている、と。で、その表向きの理由に「むん子のため」みたいな言質を弄する、と。
私にとっては今の仕事(とも言えない様な週1勤務ですが)はとても大事で好きなもの。しかも、いつ終わるやも知れぬ儚い稼業ですので、むん子の事はむん子のこととして、こっちだってそれなりにきちんと取り組みたいんですが。その辺の「仕事を大切に思う気持ち」というのが母にはさっぱり理解できないようで、私の仕事そのものを非常に軽く扱う訳です。それが私の苛つきの種になる訳ですが、一方で、確かに軽んじられても仕方ない程の報酬しか得られないために、有償の託児施設を使えずに母に頼っているというのもこれまた事実ですので、いやもうなんともはや。
多分母は、自分では全くそうとは意識していないのでしょうが。むん子出産後5ヶ月で復職するとき、(正に吹けば飛びそな職種なだけに)いつクビになっても可笑しくなかった私が「乞われて」仕事に戻った事が、彼女の厄介なプライドに抵触してしまったんでしょう。「あくまでも永遠に自分に隷属していなければならない」筈の自分の子供が、社会的には(自分よりも)求められている、という事を何処かで納得出来ていないからこそ、その仕事を非常識なまでに軽視する事によって、自己のバランスを支えているのだと思います。・・・って、そんな御託を並べなきゃ収まらない程ひどいこと言われたのよ!よく我慢した私!偉いぞ私!(<ちなみに流石にオットにも褒められました)
しかし、ねえ。
こんな状況でも、外から見たら「まあお母様が預かって下さってるの?それは願っても無いわねえ」という事になる訳で。ええ、勿論、仕事したくても預け先の問題があって、と悩んでいる方々にしてみれば、こんな悩みは羨ましいどころかいっそ妬ましい事でございましょうとも。それは重々承知の上ではあるんですが・・・しかし、そろそろ爆発の危険性が出てきたかも知れぬ私の昨今。その上、むん子のモノの理解が徐々に進むに連れて、いよいよ実家に預ける事のデメリットが浮上している訳で(例えば、何か悪さをしたむん子を叱ると、「でもねえ、ママだって子供の頃はねえ」とやる。絶対にしてもらっては困る事だよと、出産前から口を酸っぱくして頼み続けてきたと言うのに)。ああ、そろそろ世間慣れのためにも、むん子の託児先を考え直す頃かも知れないなあ。うむむ。いずれにしても、先立つものはお金なんであります。ああ世知辛い世知辛い。