むん子、先年の9月から、とある幼児教室に通っております。きっかけは、ママ友。
そのお教室の保育時間の長さは、20代前半でキャリアを捨てて出産を選んだ若い彼女にとっては大変な魅力であり、「おまけにトイレトレーニングもやってくれるみたいなんです!」という訳で、彼女の娘と仲良しのむん子も誘ってみた、と。
私は私でそろそろ大きく重くなったお腹を持て余しており、産前のみならず産後の事も考えると、ちょっとの時間むん子を見ていてくれる場所があればありがたいなぁ、と思案していた所でした。
わが市の「第二子以降出産補助」というシステムは、ほとんど有名無実の状態。何せ、家からはるか遠い(市に1軒しかない)児童養護施設に、送迎なし・保育料自前(所得制限ってヤツですな。ちなみにうちの市では、月収24万円以上の人は漏れなく何の補助も貰えない事になっている)で預けるという話なんですから笑っちゃいます。どこが「出産補助」かというと、「緊急の場合電話で何とかしてくれなくもない」「どちらかといえば優先的に入所させて貰える」という点らしいです。はは。
で、「どうせなら、役に立たない出産補助システムよりも家から近い“お教室”の方がいいんじゃない?」というオットの意見もあり、むん子は勇躍Kちゃんと一緒にそのお教室に通い始めた訳ですが。
いやあ、これが開けてびっくり玉手箱。最初に私達が体験レッスンを受けた時には、元からの受講生ってのがいなかったんで、全く気づかなかったんですが。その後から、「上の子も以前こちらにお世話になってましてー」と途中入会で入ってきたお子さん達ってば、みーんなプチセレブ!ひええ。
いわゆる、世間一般的なイメージにおける「2歳児をお教室に通わせているお母様」なお母様が、冬を前にして一気にご入会になられたんですね。しかもこの人たちったら「上の子もお世話になった」クチなので、皆さん既に顔見知りで見事に群れるし態度がデカく、正に“主(ぬし)”。お召し物も微妙にプチセレブっぽくて、今日はアクアスキュータム今日はバーバリー今日はクレージュのワンピース、今日はちょっぴりカジュアルにポロのプロパーポロシャツの衿立ててアバクロのチノパンに合わせて見ましたわぁ、って感じなんですわ。最初の1ヶ月はのんびりジーンズで送迎していた私達、まあもう片身狭い事狭い事。ま、このテの方々はどうせニッセンやユニクロなんて目の端にもお入れにならないでしょうから、却って気楽っちゃ気楽なんですけどもね、あっはっは(虚しい笑い)。
既にぴょん吉が生まれて半年。生活も落ち着いたことだし、尻尾巻いて逃げ出したいのは山々なんですが。割引制度に惹かれてうっかり前納したお月謝が勿体無い(のと、ま、ぶっちゃけネタとしては大層面白い)ので、当面こちらのお教室への通園は続く予定の私達親子。そんなお教室で、先日「保護者会」なるものが開催されました。
チェーン展開をしている大き目のお教室なので、保護者会っつってもちゃーんと大きなホールを借りての全校開催。本部教室長だの理事だのと、お偉い先生方の「教育に関する大変大変ためになる講演」があると言う事で、「ぜひご参加くださいませね」と担任の先生に言われたら、流されやすい私に断る術などございません。謹んでお受けして、出席の欄に小さく薄くマルを書いて提出した訳でございます。ある意味、こういう講演会だってお月謝のうちに入ってる訳ですから、参加しないと損でもありますもんねえ。
しかし、ここに大きな落とし穴が。「講演会」って事は、「子供不可」って事!在園児(むん子)はお教室で通常授業がありますのでそのまま預けておけばいいんですが、問題はぴょん吉です。ああ、マル書いちゃったよどうしようどうしよう・・・。
そして当日、無理目の紺のスーツを一着に及んで「保護者総会」に出席した私に、同じクラスのお母様がこう仰いました。
「今日は、いつもお迎えの時にお連れになってる弟くん(ぴょん吉の事ね)は、お母様が見て下さってるんですの?いいわねえこういう時に二世帯住宅って」
そこですかさずわたくし答えましたとも。
「いーえ、うちの母は、
『パパの世話お願いねー』と言い残して、一昨日からお友達と箱根の温泉に出かけておりますの
ぴょん吉は、シッターさんをお願いしましたのよおっほっほ」
はい、一発でドン引きして頂きました。はーっはっは。・・・しくしく。
乳幼児抱えてぜいぜい生活してる娘に夫の世話を任せて暢気に温泉でゴルフ三昧。羨ましい老後です。ちなみに、金曜の夕方に帰宅したんですが、むん子へのみやげ物を渡すついでに、「あーつかれたばんごはん作りたくないわー」と当然のようにうちで晩飯喰って行きました。


















ここからちょっとだけ洒落にならない話。


最近、夢の中で母と揉める事が多くなってます。時折、母を突き飛ばしたりする夢を見る事も。
一口では言えない様々な事情が絡み合い、どうしてもこちらが我慢する格好になっている(いや、私の側から見るとね。母は間違いなく、「私が引いてやってるから上手く行っている」と思っている・・・)んですが。
やっぱり、一度ちゃんとした“話を聞いてくれる場所”に行った方がいいのかなあ、と思案している今日この頃。
いやね、うっかり薬なんか出されると、授乳中の身の上では服用する訳にも行かなくて更に懊悩が深まりそうだしなあ、と。うーむ。