息子、6〜7ヶ月健診。
待合室で散々待たされた結果、ギャン泣きしてこてっと寝てしまいまして。間の悪い事に、くーっと寝付いてからほんの5分後に呼び出されて、「発達診断やるので起こしてくださいね」と。えー。
当然のごとく、寝入りっぱなの一番気持ち良いところを無理に起こされて息子はおかんむり。っていうか、大人だってそんなシチュエーションなら普通は不機嫌になりますわなあ。しかし、某医院に通いで来ているお爺ちゃん小児科医は、気にも留めずにいわゆる「神経学的所見及び運動機能」のチェック項目を開始しちゃった訳です。
「手をついてほんのわずか座る」これはまあ、普段も出来ません。ただ、首すわりも寝返りもいわゆる標準的な目安となる月齢からほぼ1ヶ月遅れで確実にこなしているので、親としては別段心配もしていなかったんですが。
「引き起こし反応」というのがありまして。仰向けに寝ている乳児の両手を持って上体を引き起こすと、首がだらんと後ろに垂れ下がらずにきちんとくっついて来るか・・・というチェックなんですね。で、これで思いっきり引っかかっちゃった訳です。
・・・や、出来ませんってギャンギャン泣いてるんですから。身体全力でつっぱらかして泣いてるもので、そもそも「上体だけを引き起こす」こと自体出来ない。全身が1本の棒状になって、ぐうっと立ち上がってきちゃうんですね。で、じいちゃん先生いわく、
「これは異常だねえ、この子はおかしいねえ」
・・・。
そのじいちゃんが受診票なるものにせっせと「異常の疑い、総合判定問題あり、今後の指導経過観察は当院で行う」と書き込みをしている間に。
美人の看護婦さんが登場して息子をあやし始めて、息子すっかりご機嫌がなおり(現金な男!)、すかさず私が両手をぐいっと引き起こしましたら、ですね。
看護婦さん「せ、先生・・・引き起こし出来てますう」
じいちゃん「ええ?そうなの?どれ、やって見せてごらん」
私「・・・(無言で引き起こす)」
じいちゃん「ついでにちょっと座らせてごらん」
私「あ、それは出来ません」
看護婦さん「でもね、ぴょんちゃん、ちょっとやってみようかぁ(あまーい声)」
・・・10秒座りました。
その後このじいちゃんは、
「あー、全然問題ないじゃないー、判子一杯押さなきゃいけなくなっちゃったよー」
とぶつくさ言いながら、ぺこぺこと6つも訂正印を押した受診票を返してくれたのでありました。いやはや・・・。という訳で、泣いてる赤ん坊をそのまま診断しちゃった挙句にあまりにも安易に「この子はおかしいねえ」と言い放っちゃうじいちゃん先生が現役で勤務しているという事態に、小児科医不足の深刻さを見た思いの本日でございましたとさ。どっとはらい