そういえば、先日1歳半検診に行ってきたんでした。これまで、積み木もクレヨンもろくに使わせてこなかったダメ母のわたくし。情動発達問診でいきなりクレヨン持たされて、それでなくとも最近人見知りの激しいむん子、完全硬直でございます。当然、お絵かきも積み木も全然出来ませんでして、ハハ、愕然茫然でございます。
さあどうやって言い訳しよう・・・と青ざめるハハを尻目に、保健婦さんは1冊の写真絵本を取り出しまして、「さあこれは何かな?」。おお、犬の写真が表紙だよ!四足の獣はすべて「ワンワン」なむん子ですが、それ故にこそこれはちゃんと言える筈!頼むむん子!頑張れむん子!との、ハハの内心の盛大なる応援をさらりとスルーして、無言で犬の写真の鼻面をぐいと指差すむん子。おーい、いつもは街角に貼ってある犬のポスター見ても小さな愛玩犬とすれ違ってもぬいぐるみの猫見てもすかさず嬉々として「ワンワン!わんわん!」と騒ぐじゃないかー!
しかし保健婦さんは慌てず騒がず、「まあ上手に指差し出来るのね」と、検診表の「問題なし」部分に力強く丸を書き入れたのでありました。ええっ、いいんですかこんなんで。巷間漏れ聞く処によると、一歳半検診ってのはそりゃあそりゃあエグいものだと言う事らしいんですが・・・。
しかし、「今頃になって母親べったり人見知り、社会性皆無」「食いすぎ」「家庭環境のせいで甘やかされすぎ」などの不安点を語ると、保健婦さんは自信たっぷりにどのポイントも易々と撃破してくれちゃったのでありました(いわく、「人見知りの時期は3歳までの間いつ来るかは判らない。3歳までの間に1回でも母親べったりの時期があるのは当たり前で、1歳半では全く遅くなんかない」「体重・身長曲線の伸びを見る限り、いわゆる“肥満”には当たらない。また、食事のメニューを見ても問題は無い。どうしても気になるなら後で栄養士の個別相談を受けるヨロシ」「今の時期に甘やかさないでどうする!ただし、祖父母との関係が気になるなら、児童館や子育て支援施設に頑張って通ってみるのもいい。確かにあなたの家は子育て支援施設からはとても遠いので、通う大変さと祖父母の甘やかしとを天秤に掛けて、あなたの気持ちが楽になる方を選べばよろしい。個人的には今のままでも平気だと思う」)。
ナンなんだこのお気楽さは・・・と、ほっとしたりちょっぴり拍子抜けしたり(そして「あー、また今回もバトルが出来なかったよ」とほんのりがっかりしたり<こら)しつつ、私たち母娘は歯科検診へと移動した訳でございます。なーんだ、一歳半検診ったって、随分気楽なものじゃないの、と舐めた気分になりつつ診療台の上に横たわって3分。
「おかーさん、可能な限りさっさと歯医者で歯石取りましょうね」
「お子さんの歯は完璧に綺麗ですけどお母さん、時間が無いのは判ってますが、歯磨きしっかりして下さいね。全ての歯茎が歯周病一歩手前ですよ」
あのう、私ソニック電動歯ブラシを確実に朝晩と、2日に1回は糸ようじでの歯間ケアを欠かさずにやってるんですけど・・・しくしく。
私、物凄く歯並びが悪い上に歯そのものはとても硬くて丈夫なせいか、磨いても磨いても磨いても歯石が溜まるんですわ。しかし、「全ての歯茎が歯周病一歩手前」ってのは・・・なんてこったい。舐めた瞬間のムゴい宣告に、改めて茫然自失のわたくしでございました。嗚呼、早い所医者に行かなくちゃ。っていうか、むん子連れてって何とかなる歯医者なんてこの世にあるんだろうか。歯周病は怖いし、さりとてむん子の大暴れもしんどいし。一体どうすればいいんでしょうかしくしく。磨いてるのになあ、毎日ちゃんと。それも、いわゆる“マニュアル”遵守して(逆に言えば、「手を抜いたら一発で大虫歯大会な歯」という事ですな)。全く、こんな歯に誰が産んだんだ。・・・え?歯質って遺伝するんですか?ってことは、数十年後私はむん子にこうして恨まれますか・・・切ないのう。