で、最近のドラマはどんな感じなんでしょうか<おい。
『救命病棟24時』は、ど真ん中のテーマがあまりにも“うかつに語れない”ものなので、物凄く周辺な事項でひとつ。
初回に登場した黒田福美さんの腰周り顎周りが大変素敵にたっぷりしていて、なんだかそれがとても良かったですわ。かつては、そのスリムな肢体とシャープなお顔立ちを活かした「トンがった系美女」として、2番手3番手女優として活躍されていた黒田さん。それが、「知的職業に就いている自信に満ち溢れた中年女性」の貫禄を腰の辺りにたっぷりと漲らせて、実に巧い具合にシフトチェンジされた・・・という感がございます。教授、とか、政治家、とか、エリート官僚、とか、あの素敵に充実した腰周りなら断然似合うと思うわあ。何てったってリアリティがある、あの厚みには。産後ダイエットで頬がこけちゃったななこなでしこの薄っぺらさとは比べようがありませんわ
このドラマ、何でも『ごくせん』に4ポイントも差をつけられたという話ですが。うーん、菜々子サン、どうせなら「出産を機に社会派もイケる女優に」なんて色気出さずに、復帰作は得意中の得意な分野で勝負した方が良かったのでは?と思わずには居られません。初回、色々な台詞があった中で、一番彼女にお似合いだったのが
「アタシたちいつもこのパスタ頼んじゃうよね」
という、石黒賢とのデートシーンの一言だったんですもの・・・。石黒賢が真剣に結婚の話をしようとしているところをはぐらかそうとしての台詞、というシチュエーションだったんですが、これは大変にお上手でらっしゃいました。うーん、こういうのは実にいい感じなんだけどなあ、菜々子サン。人には得手不得手がある、という事実に、どうして周囲のスタッフは気づいてあげないのかしらん。