自分でもこの先何をしてどうやって行ったらいいのか皆目見当の付かない今日この頃。とりあえず、この混濁したパソコン周りを何とか整理したい。・・・などと、いきなり上段に構えた初文から唐突に卑近な話に舞い降りちゃった訳ですが。実は、私にとって「パソコン周りの整理」というのは、取りも直さず「今の仕事の整理」と直結する訳で・・・ああ、この先人生どうやって組み立てて行けばよいのやら・・・と、また話は壮大になって収拾つかないままぶった切れるのでありました。平たく言えば、混乱してます、という訳で。
珍しく活字渇望状態が続いて居ります。唐突に訪れた“ムアコック・フィーバー”でせっせとエターナルチャンピオンシリーズを読んでいる内に、何だかこう、呼び覚まされちゃったというか。昨日ふらふらとベビーカー押しつつ書店に迷い込み、夏目漱石川端康成芥川龍之介と戸梶圭太と山崎豊子(ええ、勿論『女系家族』ですとも!)を買ってしまうに至っては、流石に己に向かって「この金欠の時期にナニやってんだ?」と大いに突っ込んでしまいました。この歳になって!『彼岸過迄』って!『一塊の土』って!一体私は何を考えているんでしょうか。
しかし、実際ぱらぱらと『掌の小説』をめくってみると、その硬質な、いかにも「純文学」という言葉が似合う気取りの強い端整な文体が、最近砕けた口語調の文章ばかり目にしている身にはとても新鮮で清々しく、ほんのり幸せを感じてみたりも。たまには、教科書っぽい小説を読んでみるのもいいものだなあ・・・と思いつつ、身の忙しさの口惜しさよ、じっくり腰を据えてこういう文章を熟読し、自分の崩れ切った醜い文章に些少なりとも好影響を与えよう・・・という処まではなかなか辿り着かないのが辛うございます。
現在の読書スタイルと言えば、とにかく「読める時に手元にある本を読む」という格好。ですので、家中ここに1冊あそこに1冊と、読みさしの本が散乱しております。今のところ、リビングに『アビス』、台所に『女系家族』(やっぱり面白い!)、お手洗いに『真珠の砦』枕元に『剣の騎士』『掌の小説』『戯作三昧・一塊の土』が。これが、ぜーんぶ読みかけなんですから全く仕方がありません。ことに、『真珠の砦』と『剣の騎士』は、同一作者の別シリーズ本なので、混乱する事混乱する事・・・更に、実を言えば、先日来うっかりアマゾンのユーズドにハマってしまい(ムアコックの絶版本をここでせっせと集めた)、ついつい買い貯めてしまった古いSF本も部屋の隅に山積みに・・・。流石に、昨日買った戸梶圭太(→http://www.tokajungle.com/)の『未確認家族』だけは一気に読み終えましたが(これが非常にキツくって、口直しに『掌の小説』に手を出したらまた止まらなくなって難儀した)、未読本がどんどん溜まるこの状況は軽いストレスを招いております。ああ、よく冷えた部屋でよく冷えたコーヒーを飲み美味しいクッキーなどを齧りながら、静かにマッサージチェアでひたすら読書したい・・・<ナニから逃げたがっている、お前。