退院後検診で病院に行った折、あまりにも待ち時間が長いので『功名が辻』をまとめ買い。全4巻のうち、3巻まで一気読み致しました。うーん、これを大河ドラマにするのかい・・・。そもそも司馬遼太郎氏の小説って、どうあっても映像化には向かないと思うんだけどなあ。ま、そんなに司馬氏の作品を読み込んでいる訳では無いのですが。
それにしても面白いなあと思ったのは、司馬さんの「太閤さん」への肩入れ度合い。いかに秀吉とねねが人柄的に魅力的であったかを描く、その筆の滑らかな事!誰が主人公なんだかさっぱり判らない程に脇役であるはずの秀吉とねねの印象が鮮やかで、ヒロインの千代はともかく、やれ凡庸だの小物だの器量が小さいのと表現される伊右衛門(一豊)があまりにお気の毒でございます。上川隆也、こんなのよく引き受けたなあ(読んでないとか?)。
そして、原作ではほんの少ししか登場しない(4巻になったら再登場するのか?)“小りん”なる登場人物が、私が厭って止まない「大河ドラマ恒例ひっつめ娘」(今年の上戸彩ね。他にも、『北条時宗』の時の木村佳乃とか『毛利元就』の時の葉月里緒菜とか)として登場しそうなのがとてもとほほ。長澤まさみちゃん、仕事選びなさいよねえ・・・(参考:http://www.nhk.or.jp/drama/html_news_komyo.html)。