前回の免許更新は3年前。3年前といえばむん子をみごもるほぼ半年前で、私のストレスが極限に達していた頃でした。恐ろしいほどぶくぶくと肥り、その肥満のせいで思考も行動も緩慢化し、それを全て不妊のせいにして後ろ向きにだらだらと生活していた、どうしようも無い頃。私の場合は年初に誕生日が来てしまうもので、それでなくともいつも更新通知の葉書が年末年始のごたごたに取り紛れてしまうんですが。その時は、もう本当に「ただの怠惰な脂肪の塊」だった私、判っていながら更新のために運転免許試験場に行く事が億劫で(またえらく行きづらい場所にあるのよー、うちの区域の試験場が)、ついつい期限をオーバーしてしまったんですね。
ま、何とか学科試験免除範囲内には作業を済ませたんですが、それでもやっぱりこれまでの累積成績はチャラになってしまう、と。21歳で運転免許を取得してからこのかた、無事故無違反で(だってペーパーだもーん。私にとって免許とは、いわば恐ろしく単価の高い身分証明書)ずーっと来ており、3年前に一旦失効するまではゴールド免許を輝かせていた私なのですが。前回の失効で、いきなり今年の更新は「初回」扱い。ゴールドなら30分で終わる更新講習が、なんと2時間ですよ!
とはいえ、ここでまた失効してしまったら大変なので、雨の中泣く泣くえっちらおっちら行って参りましたよ試験場まで。しかも、この冬の雨の中、試験場大盛況の大混雑。そして勿論受付員から眼科検査員、撮影者に至るまで、お役所仕事はあくまでもお役所仕事。人は多いわ手続きは緩慢だわで、たいそう苛々しつつ何とか講習まで辿り着いたんですが。そこでまた、何とも神経にこたえるビデオを延々見せられてしまい、心身ともに完全に疲弊しきっている私でございます。
ビデオとは、「いかに飲酒運転が恐ろしく怖く哀しいものであるか」を訴える、東海林のり子東海林のり子!そして製作はテレビ朝日!)出演のドキュメンタリー。先般道路交通法が大幅に改正になりましたが、その契機となった事件を中心にして、「飲酒運転はいかに人道に悖る事か」を切々と訴える訳でございます。
しかし私は、先ほどもちらりと触れましたとおり、ほぼ完全なペーパードライバー。なので、「飲酒運転はいかん!怖い!こんなに人の生涯を崩壊させるものだ!」とくだくだしく告げられてしまうと、むしろ運転者としてよりは被害者の方に心が行ってしまって・・・(しかもほら、一応子持ちだし)ビデオの流れている間、全く誇張無しで、ほとんど気も狂わんばかりの心境だったのでありました。涙出てくるし吐き気するし。
今回私が受けた講習は、「初回」と「違反者」とがいっしょくたに受講するもの。区分としては、「優良」(いわゆるゴールドですな)「一般」そして「初回」と「違反者」という4つに分けられるようなんですが、もしかするとこのビデオは、「違反者」を対象として作られた強めのものなんじゃないかな、と。普通の初回更新者がこんなもの見せられたら、何かもう精神的にダメージ大き過ぎるわよ・・・と、ほとんど怒りにも近い感情を抱いて教室を出ようとしたら、目の前を真っ青な顔した妊婦さんが歩いていきました。あのビデオは・・・確かにインパクトは強いけど、ちょっと考え直した方が宜しいのではないかと>関係各位。
ちなみに。
昨晩泣いたり寝不足したりしたせいで、今回の免許写真は当社比5歳増し!腫れまくった目が物凄く凶悪で、「こりゃあ立派な“国際犯罪者手配写真”」と家族に大受けいたしました。前回は、冒頭に書いたように「超膨張期」だったためにこれもいい感じでネタものとして大活躍したのですが(いやほんと、本人確認でしげしげ見られた事は数知れず。郵便局では「失礼ですがもうヒトツ身分証明になるものを」と言われたよ)、今回の凶悪写真も3年間良いネタとなりそうです。